今日のタロットカードは
「ソードの7(逆位置)」です。

ソード7(逆位置)
追いかけても、
追いかけても、
届かない。
響かない。
やっと届きそうだと思っても、
相手はまたスルリと
すり抜けていく。
表面上は当たり障りなく、
それでいて
肝心な部分には触れさせないように
かわされていく。
それはまさしく
暖簾に腕押し。
虚しさとみじめさが
また私の心を埋め尽くす―。
✼✼✼
悲壮感すら纏いながら
必死に相手を求めてもがき、
追いかける。
「どうすれば私を見てくれる?」
「何をすれば気持ちをつなぎとめられる?」
そんな問いが、
無意識の底で渦を巻いています。
でも、
あなたはもう
気付いているのではないですか。
表向きは
“相手の幸せを願っている”
と言いながら、
胸の奥には
「私を必要としてほしい」
という声が横たわっていることを。
誰かに必要とされることで
自分の存在意義を
確かめようとしていることを。
自分が閉じこもった殻を
誰かに
外側から叩き壊してもらうことを。
そんなあなた自身の魂の願いに
自分では気付かないふりをして、
相手に隙間を埋めてもらうため、
「あなたのためよ」と
優しさや理解者の仮面をかぶり
コントロールしようとしてきたことを――。

ソード7(逆位置)は、
その仮面をそっと外してみてごらんと
言っています。
「もう隠れなくていいんだよ」と。
自分の満たされなさを
相手に埋めてもらいたかった…
この真実を認めるのは
とても怖いことかも知れません。
でも、
その恐ろしさを乗り越えて、
自分自身を直視できたときに初めて、
自分がどれほど
自分に嘘をついていたかがわかるでしょう。
それと同時に、
こうも思うはず。
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やっと、わかってあげられた…。
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追いかける苦しみが
私たちにもたらす学びは、
相手をいかにして捕まえるか
ということではなく、
自分という”中心”に立ち帰ること。
駆け引きをやめ、
策略を手放し、
愛されるための演技を終えること。
そこに残るのは、
ただ素の自分。
傷も、
弱さも、
未熟さも抱えたままの「私」。
その姿で
ただそこに立つとき、
追いかける足は止まり、
魂は静かに整いはじめます。
