私自身の体験として、
相手への執着を手放したことを
夢で理解する、
ということがありました。
以前、
潜在意識を映し出すものとして
夢を分析してみると
サイレントの歩みを進めるための
重要な手がかりを得ることができる
ということについて書きましたが、
今回は私の体験談として、
サイレント中に実際に見た夢について
書いてみようと思います。
▶夢の分析についての記事はこちら「相手が夢に出てくる時」
当時の私は、
相手への執着は薄れつつあり、
過去の出来事として思い出すことはあっても
特に「会いたい」等と強く思うほどでもなく、
比較的穏やかな感じでいられるように
なっていました。
そんなある日に見た夢です。
✼✼✼
相手と小さなテーブルを囲んで
仕事なのか雑談なのか、
わだかまりのないラフな感じで
談笑をしていました。
それまでの私は、
相手が夢に出てきても
緊張してさっと身を隠したり、
気付かない振りをしたり、
当たり障りのない表面的な態度しか
取ることができませんでした。
相手に対する怒りや
本音を知られたくない意識が強く、
ただの夢にもかかわらず(!)
脊髄反射で壁を作っていたんですよね。
ところが今回は意外にも、
そういった緊張感が一切なく、
自分の内面の成長が進んできたのかなと安堵しつつ
昔のように、ただ楽しく会話できたことが嬉しくて
「最後にこういう風に過ごせて良かった」と
心がじんわり温かくなりました。
と同時に、
なぜ自分が”最後に”なんて思っているのか、
不思議ではあったのですが、
次の瞬間、
私は相手にこう言っていたんです。
「じゃ、私そろそろ行かなきゃ。」
私は立ち上がって、
目の前の部屋のドアを開けました。
その部屋には、誰か知らない人が一人いて、
その人は私を待っていたよとばかりに
親切に迎え入れてくれました。
部屋の窓から、
外にいる相手が見えました。
すると、
私を迎え入れた人に向かって彼が
こんなことを言っているようなイメージが
私の頭の中に飛び込んできました。
+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+
俺はもうこいつを守れないから、
あとは頼んだ。
もし悲しませるようなことになったら許さないよ。
ほんとに、任せたよ。
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この夢を振り返って思うのは、
相手は見えない所からでも
ずっと私を守ってくれていたんだ、
ということ。
本当にそうなのかどうかは
相手にしか分からないし、
エネルギーや想念のレベルの話ならば
相手自身も自覚がないかも知れません。
だから、
本当に相手が私を守ってくれていたと
決めつけるつもりはありませんが、
ことカウンセリングの世界では、
「納得できたのならそれでいい」とするのが通例。
私は、自分の夢を分析・考察して
とても納得がいったんです。
相手との色々な出来事を思い返してみると、
当時は気が付かなかったけれど
物理的にも精神的にも
私を守ろうとするエネルギーが
静かに流れていたなと感じることが
たくさん思い出されました。
当時の私はそのことに気も付かず、
表面に現れる行動や振る舞いに
勝手に傷ついたり腹を立てたりして…
なんと自分は愚かだったのか、と
後悔の念が湧いてきました。
そして、感謝の気持ちも―。
✼✼✼
夢の中の私が
「もう行かなきゃ」と自分で区切りをつけ、
自ら新しい部屋へ入っていったのは、
相手への執着に苦しむステージが終わったことを表す
強力なメタファーだろうと思います。
相手は、私の守護を次の存在に託して
こう言いました。
―悲しませたら許さない。
この一言に、
相手の精一杯の思いが詰まっていることを、
私はちゃんと受け取りたいと思いました。
(ただの妄想かも知れないけど、それでいいんです)
そして、
もうこれで十分だとも思いました。
今後、物理的な再会は、
多分ないだろうと思っているのですが、
私は再会にこだわるつもりはなく、
「私は私で、もう大丈夫」と言いたいです。
相手に対しては、
出会ってくれたこと、
”自分”を取り戻すきっかけを与えてくれたことに、
「ありがとう」
そして、
イヤな思いをさせてしまっていたら
「ごめんなさい」という気持ち。
私は相手から
もう一生分の愛をもらったなと、
この夢を見たことで
そんな風に思えるようになりました。
夢のお話は以上です。





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