誰も助けてくれない「孤独」の攻略法

しつけに厳しい家や、
誰かと比較されながら育った人は、
自分の不得意なことや欠点を
徹底的に悪いもの・無くさなくてはならないものだと
思ってしまうという特徴があるようです。

しかし、本来、
人間には得意・不得意があるのが当たり前で、
自分の「できない」を責める必要はありません。

私は長い間、この”当たり前のこと”が
どうしても腑に落ちなかったんです。

「だって、自分で何でもできたほうが
他人に迷惑をかけないし、
手っ取り早いし、確実じゃん?」と。

それどころか、
誰かに助けてもらっている人や、
できないことをできないままにしている人を

こんなこともできないの?
できるようになる努力もしないで
人を頼るなんて甘い人間だね。

という風に、
心のどこかで馬鹿にしていたと思います。

これ、自分自身に投げかけている言葉そのものです。

私なんて、誰も助けてくれないから、
全部自分でやってきたのに…。
なんであの人は助けてもらえるの?

そんな嫉妬や悔しさも多分にあったでしょう。

なぜなら、私は小さい頃、
できないことを助けてほしいとお願いしても、

こんなこともできないの?
自分でやりなさいと
突き放されて育ったからです。

助けを求めても無駄。
助けを求めるのは悪いこと。
全部自分でできなくちゃいけない。
最初から上手に、完璧にできなくちゃいけない。
失敗してはいけない。

幼い私は、そう魂に刻み込みました。

✥✥✥

誰の助けも借りない。
全部自分でできる。

一見、しっかりした優秀な人のようでもありますが、
見方を変えると、
誰とも繋がらず自己完結する人です。

だから、私はずっと孤独だったんですよね。

私は孤独が嫌で嫌でたまらなかった。
本当は私も誰かに助けて欲しかった。
でも、
他人に自分の弱みを見せることが
どうしても怖くて、
意地を張り続けてしまいました。

そんな私ですが、
心の学びを通して、
”助けさせてあげる”という
愛のカタチがあることを知りました。

どういうことかと言うと、
自分の不得意な部分は、
それを得意とする人が活躍するためにある、
相手を輝かせるためにある、
という考えです。

この考えに基づけば、
自分の欠点や足りない部分を
無理に埋めようとしたり、
無くそうとしたりしなくてもいいし、

誰かに助けを求めることが
成熟した人間の自然な姿であることが
おわかりいただけるかと思います。

そうやって、
得意なことで他人を喜ばせ、
不得意なことで他人を輝かせる、
そんなwin-winの関係性を
他者と結んでいけることが
人生をどれほど豊かなものにしていくかは
言うまでもありません。

”助けさせてあげる”と言うと、
ちょっと上から目線な感じもしますが、

自己肯定感が極度のマイナスに落ち込んでいる今のあなたには、
それぐらいの気持ちでいたほうが、

案外、
自分の欠点を認め許すという屈辱を
甘んじて受け入れる気になれるんじゃないかと
思っています。

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