自分へのまなざし

ワンドのエースは、
タロットの解釈において
たびたび重要な意味を持つカードであり、

あらゆる角度から
多様な解釈ができるカードです。

前回はこのような記事を書きましたが、
今日はまた少し違った角度から
考えてみようと思います。

ワンドのエース(逆位置)

チェイサーは、サイレント期間中に
徹底的に自己と向き合うことを通して

自分の本質と繋がり、
人生を主体的に生きる素地が
整っていきますが、

自分がため込んできた
ネガティブ感情と向き合うのは
簡単なことではありません。

時には
自己否定や自己嫌悪が
増幅してしまうこともあるでしょう。

そんな
チェイサーに向けて、
逆位置で出たワンドの炎は、

炎の燃やし方を変える必要がある
というサインを与えてくれます。

宇宙は
あなたを叩きのめしたくて
ネガティブな感情と向き合わせているわけで
はありません。

あなたの内側の炎を
自分を攻撃するために使うのではなく
自分を温めるために使ってほしい、と
伝えているのです。

あなたはいつも
自分の炎を
誰かのため、みんなのために
燃やしてきました。

ろうそくが自分を燃やしながら
周りを照らすように、

あなたも自分自身を燃料とし
我が身をすり減らして
他者に与えて続けてきました。

けれど、
あなたは、
自分のために燃やしたことはありますか?
自分自身を温めたことはありますか?

”まず自分が安全で満たされていること”

これは私たちが生きていく上での
大前提です。

でも、
この「まず自分」という順序性を
あなたは知らなかった。

知っていたとしても、
自分にそれを許してこなかった。
許してもらえなかった。

そこには
様々な事情が隠されていることでしょう。

だからこそ今あなたは、
自分自身を最優先で満たすということ、
あなたは満たされていいんだということを、

心のから納得できるように
自分の愛し方を練習していくのです。

自分自身に
“温かい眼差し”を向けましょう。

今までの自分の頑張りを
正当に評価し、
よくやってきたねと労い、

どんな時も一緒にいてくれることに
「ありがとう」

いつも高いハードルを課し、
罵声を浴びせかけてきたことには
「ごめんね」

でも、
自分に厳しくせざるを得ない背景が
あったことも理解できるから、

そんな自分には
「つらかったね」

そして、
ずっと自分を守ってくれていた
古くからの”ルール”たちには、

「私はもう大丈夫だよ。今までありがとう」
そう言って天に解放してあげる。

こんな風にしながら
今まで着込んできた
鎧という鎧を
1つずつ丁寧に脱いでいくと

最後に残るのは、

もっとも神聖で
もっとも純粋に輝く
「私」の核。

サイレントは
背負った闇の中から
その”唯一無二の輝き”を見つけ出す
人生をかけた壮大なミッションなのです。

ワンドのエースの逆位置は、
そんなあなたに向けて

自分のために生きていいんだよ、と

今まさに力強く
背中を押してくれているのでは
ないでしょうか。

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